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履物万話 其の弐足『靴篦不確定性原理』

皆さんは靴べらをお持ちだろうか?

 

もちろん持ってる? まーそりゃそーでしょー。斯く謂う私も何本か持ってはいるけど、あまり使わないのだ。

 

前提として、基本的に私は履物を脱ぎ履きするとき座って行う。

 

そこで、

 

編み上げブーツの場合、靴紐を緩めるので靴べらは使わない。

スリッポンブーツ(エンジニア・サイドゴア等)の場合、そもそも靴べらは必要ない。

スニーカーの場合は紐を緩めにしてあるか、ゴムタイプのモノにしているので靴べらは使わない。時に指は使用する。

ランニング用スニーカーの場合は毎回紐を緩めて履くので靴べらは使わない。

 

革短靴の場合、やっと靴べらを使う機会が訪れる。

それでも紐を緩めてから履くので、誤って口周りを踏んでしまうのを防ぐために使うのだ。

 

もう一つの使用場面は「フットカバー」とか呼ばれている浅いタイプの靴下を履いているとき、踵部分がせり上がってしまわないように使用する。

なので、靴べらの最適な使用法とされる履き口トップに添えるような使用法ではなく、インソール面にまで靴べら先端が付くまで垂直に入れて使用する。このときの靴べらは薄く硬いスチール製のモノで、蝋を塗り磨いて滑りを良くしてある。

 

なので私は履くのを補助する、という用途では靴べらは使用しないのである。座って使用するので20cm以下の短いモノしかない。

 

 

私がよくわからないのが余所でよく見かける長いタイプの靴べらなのだ。

 

あれは多分立ったまま使用するためにあるのだと思うけれど、対象と成る履物はスリッポンタイプの短靴しか思い浮かばない。

スニーカーにしろ革靴にしろ紐付きの場合だと、若干紐を緩く結んでいたとしても立ったまま長い靴べらで履こうとすれば「ベロ」まで奥に行ってしまうのではないだろうか。

この為、私も(紐を緩めていたりゴム紐に換えた)スニーカーを手で履く場合、片手でベロ、もう片手でカカトをつまんでサイドゴアブーツのように履くのだ。

仮にもっと紐をゆるゆるの状態にしているのだったら、靴べらは必要ないだろう。

 

そう考えてゆくと、やはり長いタイプの靴べらはスリッポンタイプの短靴を履くときにのみ使用するとしか思えない。

しかし、世間で数多く流通している長い靴べらに対応するほどスリッポンタイプの短靴は広まっているのだろうか?

人が履物を脱ぎ履きするような場所に遭遇したら観察しようと念頭に置いているつもりなのだけど、実際そういうときは自分が脱ぎ履きに集中しているためか忘れてしまう。

 

どうでもいいといえば確かにどうでもいい話で、そもそも解決する気が自分にあるのかさえ疑わしいのだけれど、時々思い出してはもやもやしてどうにも落ち着かない。いっそ、これを読んだひとにこのもやもやが伝染ってしまうことを願い、ここに記しておくことにしたよ。

 

まあ、何にせよ長い靴べらは私には正に無用の長物なのだ。

| BOOTS/SHOES | 13:56 | - |