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英国式音頻系統「おいらカデット三世」の巻

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やあ、みんな初めまして。おいらカデット三世。
何の因果か世界の終わり、変人の巣窟、ここcafe moondanceに草蛙を預けることになっちまった管球プリメインアンプさ。
よろしくね!


おいらの出身は世に名高い、英国は名門のロジャース家。
うちの出身だとLS3/5aとかLS5/9といった美姫達が有名だけど、開祖ジム・ロジャースが初めに手がけていたのは管球アンプなので、こっちが本家・本流なのさっ!


ここにおいらの回路図のリンクを張っとくので、見てね。って云うかこれ見ないと此れからの話に付いて行けないよ。

製造は1965年から1970年。EMI嬢とは年齢的にもぴったりんこなのさ。
スリーサイズはW305×H140×D273mmでトランジスターグラマーでしょ?
「三世」と付くからには当然、先代がいて、二世迄はプリ、パワーのセパレート式。おいらからプリメインなんだけど、三世の初期型はプリ、パワーのセパレート構造のまま、一つのケースに収めてたんだ。だから出回っている回路図はこの時のものなので、プリ部とパワー部がコネクタで接続するようになっているんだよ。

プリ部はレアな双三極管ECC807を使用した全三段。前二段でのNF型フォノ、三段目でNF型トーンコントロール、といったオーソドックスな回路構成。ただし、リンクの回路図をよく見るとフォノのフィルタ部品が見当たらないでしょ。回路図の「DISC ADAPTOR SOCKET」という表記にあるように、これはソケット式でいくつかの負荷抵抗・容量の違いを取り替える仕様になっていて、別記で詳細があるはずなんだけどここには載ってないんだよね。こいうのはQUADなどの英国のアンプではおなじみの形式だね。

07.jpg 08.jpg
こんなとこにあるんだ。ウッドケースを取り外さなけりゃいけないから、付け替えるのは面倒だけど、あまり頻繁に交換する必要もないから別にいいよね。


パワー部は三極管五極管の複合管ECL86を4本使用した三段プッシュプル。初段電圧増幅、二段目PK分割ときてパワー段は昨今ではみかけない五極管接続の自己バイアスプッシュプルで公称出力10W。おいらのサイズで管球プリメイン作れた肝はこのECL86の使用だね。

電源部は両波倍電圧整流という、あまり性能のいい方法ではないものなんだ。トランスのサイズが大きくできないせいで仕方なしの選択だろうね。


英語に堪能な人にはピンときたかもしんないけど、「CADET」だけに、兄貴がいるんだ。代々長兄はHG88っていう名前になるしきたりで、これがおいらの兄貴のHG88 MKIII。
03.jpgRogers HG88 MKIII

04.jpgRogers Cadet III

こんな風につまみなんか共通でおいらとそっくりだけど、面積が広くなった分をシンメトリーに配置したせいでなんか間抜けな面構えでしょ? おいらの方が男前だってEMI嬢も云ってるよ!
それに兄貴は名前の通りハイ・グレードなハード・ゲイで発破末広がり野郎なんだぜ、ここだけの話。え?よくわからない? まっ英国風のハードコア・ジョークだから気にしないでね。


こんなもんで自己紹介は終いだよ。
次回は変態ひぃ〜がエラソーにおいらのメンテ状況を報告するってよ。嗤っちゃうよね。
じゃっ、ちゃお!
 

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